転職をする目的として働きやすさを求めるなら、注目すると良いのが人材の需要の高低だろう。
人材確保が急務になっている場合には、求人募集が見つかりやすく、近隣に職場を見つけたり、勤務時間などの待遇が良い求人を獲得したりできる可能性が高いだろう。人材が不足していることから、教育さえすれば活躍してくれる可能性がある人であれば採用するというスタンスを持つことも多く、経験やスキルが不足していても採用されやすいのも特徴である。
需要の高低は、社会のトレンドを考えて考察するのが賢明であり、高齢化社会、情報化社会といったキーワードを拾っていくと、展望がある業界を見つけやすいだろう。介護やITは需要が高い業界の典型であるため、興味があるなら候補に入れてみると良いだろう。
比較をしてみるとその動向にも違いがあり、安定して働ける人材を求める傾向が強い介護に対して、一時的であっても十分な発想力と体力があって活躍してくれる有能な人材を求める傾向があるのがITとなっている。ただ需要の比較だけを行うのではなく、その需要の中身にまで踏み込んでいくと、転職先の業界選びで失敗しないだろう。
トレンドの変化は急速に起こるため、転職を思い立ったときにはたった今を考えると共に、少し先の展望まで見ることができると将来的に働き続けやすいかもよくわかる。現状の需要だけに目を向けると、経験の必要性や採用のされやすさだけの比較になってしまうが、先にまで目を向けられると安定した雇用かまで判断できるようになるだろう。